キーウェストの旅Key West trip

続 カジュアルの起源

2017/09/22
続 カジュアルの起源
第2話
エドワード7世とウィンザー公父子は、ともにトレンドセッター

ウインザー公は、スェードの靴をスーツに合わせて着たが、これがカジュアルなドレスダウンのお手本になった。彼は、ミッドナイトブルーのタキシードを着て現れて社交界の目を見張らせたこともあるが、社交界のドレスアップの習慣に型破りの、ルールを持ち込んだ先例になった。彼とその父のエドワード7世も、新しいフアッション・トレンドを作った人であった。
ある時執事が間違って、ズボンのラインを真ん中につけてしまった。今のジーンズや礼服のズボンのように、横の縫い目にラインを付けるのが、19世紀のしきたりだったのだが、エドワード7世は、「これは面白い」とズボンのラインを真ん中につけて社交界に立ち現れた。
これが現在の常識になっているのだが、王様のインプロビゼーション(アドリブ・思い付き)が、右にならへの流行になるのが、「上から下へ」のルールの1例だろう。
エドワード7世とウィンザー公の父子は、型破りの趣味を楽しんだ人たちだ。ズボンの裾の折り返し(ターンアップ・ダブル仕上)は、この父子のどちらかがぬかるみを歩くときズボンをまくりあげたが、これが面白いと、社交界に流行らせることになった。
昔からドレスアップは、モーニングにせよ燕尾服、タキシードにせよ、ズボンの裾は、ストレートになっているのだが、この父子が、いたずらに試みたまくり上げの習慣は、やがて世界の紳士服の手本になってしまった。
また、エドワード7世は、シルクハットや山高帽をきらって、ホンブルグ・ハットを使い始めた。これが後に日本で中折れ帽とかソフト・ハットと呼ばれて紳士の制帽のようになったわけだが、かれは、スリーピースのベストの一番下のボタンを掛けないことも思いついた人だ。
フォーマルとかドレッシーとかいう伝統を崩して、インフォーマル、カジュアルな恰好うぃしてみせるというトレンドセッターの役割を楽しんだ人でもあった。
                           続く…



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エドワード7世

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ウィンザー公

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